台湾と日本の絆
1999年9月21日早朝、台湾南部を巨大な地震が襲った。
台湾大地震(921大地震)である。
この時、もっとも早く救援に駆けつけたのが、日本の救助隊であった。
先乗りの1名は、発生当日の現地時間16時20分には台北に到着していた。
続く第一陣15名は、同日の20時50分には台北に入り、以降続々と現地入りしている。
いかに日本と台湾の距離が近いとはいえ、この編成、準備の早さは驚異的である。
また、合計145人という人数は、各国救援隊の中で最多であった。
台湾に入った救助隊は、寸暇を惜しみ現地入りすると、昼夜を問わず救助活動にあたった。
その時、多くの台湾人の胸を打ったのは、残念ながら助けられなかったご遺体の前で、整列して頭をたれ、黙祷する日本救助隊の姿である。
四川大地震の時もそうであったが、中華にはないこの風習・文化に、多くの人が感動した。
※この画像は四川大地震の時のものです。
日本救助隊が、役割を全うし、帰国のために台湾・桃園空港に現れた時、驚くべきことが起こった。
税関の職員が全員総立ちになって、深々と最敬礼し、職員や空港にいた人々から、期せずして拍手が沸き起こったという。
その光景を見守る人々の中には、感涙に咽ぶ人もいた。
日本救助隊の行動と、その中にある気持ちが、台湾の人々を揺り動かしたのである。
その台湾の人々の思いは、今年、東日本大震災に襲われた日本に、桁外れの200億を超える義援金という形で日本に還されたのだ。
両国を繋ぐ心と心のやりとり、次は日本の番である。
まず、日本はこの災害から見事に立ち直って見せなければならない。
台湾の人々の気持ちに応えるためにも。
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参考文献
魏志倭人伝、ドラッカーも! 2000年前から外国が絶賛 日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか
posted with amazlet at 11.08.23