璧を完うす(へきをまっとうす) 別館

日本人の良き精神、大和魂という璧(宝物)を損なうことなく次の世代へ完うしたい!そんな願いを込めたブログです。

日本の植民地支配

侵略は悪だ。 植民地支配は悪だ。 2つとも行なった日本は悪だ。ということになっている。 ばかばかしい単純化の構図だ。 ではなぜ織田信長は英雄なのか。歴史上の偉人のなかには大きな地域を征服したものが、英雄と呼ばれている。悪行をおこなったのに。 それは倫理観というものが、時代々々で変遷しているからだ。 石器時代の人間に今の価値観・倫理観を当てはめても意味が無いのと同じこと。 歴史上の出来事を量るときには、その時代の価値観・倫理観を考慮しなければ正しい認識は得られない。 では、日本人が非難され自尊心を喪失させられている出来事の一つ、韓国併合を検証してみよう。 産業革命以降、西欧列強諸国とアメリカは技術面で世界の先進地域となり、立ち遅れた南米、アフリカ、アジアのほとんどの地域を植民地化した。 このとき、植民地化が悪だとは列強諸国では考えられていない。黒人は人ともみなされず、奴隷として売買された。白人以外は劣った種族と考えられていたのだ。人間の尊厳や権利は白人同士では通用したが、非白人には適用されなかった。これが当時の常識である。 危機感を抱いた日本人は、明治維新を起こし、非白人の国で唯一近代化の道をまい進した。 列強の荒波に揉まれながら、必死で国防を考え、国を富ました先人たち。 国防の面で、大きなネックとなったのが、未だ近世にも達していない朝鮮半島の状況だった。李氏朝鮮王朝は日本で言う中世平安後期程度の状態で、独自で国を守ることなど思いも及ばない国力だった。その上、中国清朝の属国で独自の行動は制約されていた。 朝鮮半島をこのままにしておくことは、早晩列強のいずれかの国(おそらくロシア)の植民地となることは火を見るよりも明らかだった。もし朝鮮半島がロシアに植民地化されたら、地政学的に、日本は匕首を首に突きつけられたような状態に陥ることになる。 この感覚も、今の人間からするとわかりにくいが、どこかの国が日本を侵略、植民地化したところで、国際社会からは、だれもその国を非難してはくれないし、日本を助けてもくれない。せいぜい、他に日本を狙っていた国から不平が出るぐらいだ。弱肉強食の時代だったのだ。自分の身は自分で守らなければならない。 李氏朝鮮が近代化するよう、日本は政府、民間双方から朝鮮人の改革派を支援し、日本の明治維新に相当する革命を起こさせるよう働きかけた。 しかしながら、革命は頓挫し、時間は切迫していた。 日本は朝鮮の自主改革をあきらめ、併合を選択した。 ここで注意しなければならないのは、この併合は条約によってなされたものだということ。 それが武力を背景にしてなされたことは別に否定しない。しかし、他のいかなる国からも非難の声が上がっていない。当時の国際常識に照らして、至極まっとうな手続きだったからだ。 また、日本は朝鮮半島を植民地にはしていない。日本に加えたのだ。そして朝鮮の独立も奪ってはいない。それ以前も清朝の属国だったのだから。 西欧列強の植民地を見ればわかるが、かれらは植民地に必要最低限の投資しかしない。搾取するだけだ。第2次世界大戦後独立したアジア・アフリカ諸国がインフラを一から始めなければならなかったため、発展に時間がかかった。 日本は朝鮮半島に莫大な資本を投じて、インフラを整備し、大学まで作った(ソウル大学は東大や京大と同じ旧帝大)。独立後の台湾や朝鮮の発展は日本が残したインフラ、教育があったため、成長が早かったと考えられる。 また、西欧諸国は植民地から搾取し利潤をえていたが、日本の収支は赤字だった。 「日本が整備したインフラなどは、日本のためになされたことで、朝鮮人のことを考えてなされたものではない。結局は自分のためだった。」という批判があるが、その通りである。ただ、その時、朝鮮半島は日本だった。そして朝鮮人は日本人だった。日本のためにするのは当たり前であり、それは朝鮮人も含まれている。 日本が朝鮮半島を統治した過程で、不幸な出来事は少なからずあった。しかし、それ以上の幸福を朝鮮半島にもたらしたのはまちがいない。当時最貧国だった朝鮮の生活水準を先進国なみに引き上げたのは日本の努力だ。 衛生環境の改善、生産性の向上により朝鮮の人口は日本の統治18年(1910-1938)で約2.5倍に増えた(980万から2400万)。搾取された人々がこんなにも増えるだろうか。そしてそれまでがいかに劣悪な環境だったかがわかる。 物事には光と影があり、私も日本が善行をしたとは思っていない。けれど恥じるようなことをしたとはとても思えない。日本は当時の国際常識からして、水準以上の事をなしているからだ。 日本統治時代に行われた様々な悪行といわれているもの(創氏改名など)については、次回に触れたいと思うが、最後に一つ言っておく。韓国も北朝鮮戦勝国ではない。敗戦国だ。様々な意味で。