璧を完うす(へきをまっとうす) 別館

日本人の良き精神、大和魂という璧(宝物)を損なうことなく次の世代へ完うしたい!そんな願いを込めたブログです。

衝撃的な被爆基準値

小佐古敏荘氏が内閣官房参与を辞任した。 小佐古氏は国際的にも知られた原子力安全学の研究者である。 その見識を買われて、今回内閣官房参与に任命されていた。 その彼がなぜ辞任しなければならなかったのか? その理由を小佐古氏は「内閣官房参与の辞任にあたって」という文書を公表し、その理由を述べている。 全文はこちら→http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/80519.html NHK「かぶん」ブログ 全文を掲載したNHKグッジョブ! その理由の中で特に問題としたいのがこれ↓

 今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの被曝を基礎として導出、誘導され、毎時3.8μSvと決定され、文部科学省から通達が出されている。これらの学校では、通常の授業を行おうとしているわけで、その状態は、通常の放射線防護基準に近いもの(年間1mSv,特殊な例でも年間5mSv)で運用すべきで、警戒期ではあるにしても、緊急時(2,3日あるいはせいぜい1,2週間くらい)に運用すべき数値をこの時期に使用するのは、全くの間違いであります。警戒期であることを周知の上、特別な措置をとれば、数カ月間は最大、年間10mSvの使用も不可能ではないが、通常は避けるべきと考えます。年間20mSv近い被ばくをする人は、約8万4千人の原子力発電所放射線業務従事者でも、極めて少ないのです。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたいものです。年間10mSvの数値も、ウラン鉱山の残土処分場の中の覆土上でも中々見ることのできない数値で(せいぜい年間数mSvです)、この数値の使用は慎重であるべきであります。

以上引用終わり 文部省が「子供たち校庭で体育をしたり、遊んだりしていいですよ」と言っているのが、3.8μSv/時間なのである。 → 福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について 文部科学省HP これがどの程度の値なのか。 「放射線管理区域」というものがある。 これは

人が放射線の不必要な被ばくを防ぐため、放射線量が一定以上ある場所を明確に区域し人の不必要な立ち入りを防止するために設けられる区域である。

管理区域 こういうマークのあるところですね。 医療関係や原子力関係の施設にあったりします。 この「放射線管理区域」に設定される放射線量が、3ヶ月当たり1.3ミリシーベルト。 この数値を時間あたりに揃えると、0.6μSv/時間!! 実に福島の子供たちが遊ぶ校庭の基準値は、これの6倍以上なのだ。 原子力安全保安院のサイトには「放射線管理区域」についてこう記載している。

外部放射線に係る線量限度である、3ヶ月当たり1.3ミリシーベルト(mSv/3ヶ月)を越えるおそれのある区域。放射線環境に応じた作業者の出入り規制、防護設備の徹底、線量の監視、汚染 の拡大防止などの防護管理を円滑に遂行するために設けられている。

http://www.nisa.meti.go.jp/word/30/0923.html 非常時で一時的とは言え、このような目安を国が出すということに、ぞっとせざるを得ない。 海外の医師からも疑問の声が上がっている。 → 【原発】「子供の許容被ばく線量高すぎる」と疑問 TV朝日

アイラ・ヘルファンド医学博士:「衝撃的だったのは、日本政府が福島の子供たちの許容被ばく線量の基準を高く設定したことだ」  ヘルファンド博士は、「子供の場合、がんになるリスクが成人よりも2倍から3倍高くなる」と指摘して、許容される被ばく線量の基準を引き下げるよう求めました。アメリカでは、原子力関連施設で働く人の1年間の許容量の平均的な上限が年間20ミリシーベルトとされています。

以上引用終わり アメリカの原子力関連施設で働く大人=福島の子供たち 小佐古氏が指摘しているように、通常の放射線防護基準に近いもの(年間1mSv,特殊な例でも年間5mSv)で基準値を出した場合、疎開をしなければいけなくなる学校が続出するため、このような基準を出したのではないか? 確かにそうなれば、社会的な影響は甚大なものになるかもしれないが、だからといってみすみす危険と分かっている場所に子供たちを置いておいて良いわけがない。 ただちに基準を見直して、疎開だろうとなんだろうと措置を講ずるべきだ。 しかし、政府民主党は小佐古氏の辞任の後も、決定を変更する気配はない。 → 校庭利用基準、変更せず=年間20ミリシーベルト-細野補佐官 時事通信 → 枝野長官会見(1)小佐古参与辞任理由「誤解か何かがあるのかな」 産経新聞 「社会で子供を育てる」とか何とか言って、「子ども手当」に固執しているにも関わらず、子供を危険な場所に放置するのはどういうことだ? 「子ども手当」は、本当に子供が大事だと思って導入したわけではなく、その親への選挙対策にすぎない「選挙目当て」だったと証明されたな。 子ども手当」に固執すると同様に、この基準にも固執する気か? お前らの面子より、国民の命の方が重いということも分からんのか! ましてや未来を託す子供たちの命が! 人気ブログランキングへ 人気ブログランキングへ 子供たちを守れ!と思う方はクリックを!