石巻日日新聞の奮闘
3月11日以来、ずっと感じていたことがある。
それは、如何にこのブログで被災した方に向けて声を届けようにも、電気も通っていない地域には伝えることができない、ということだ。
一介のここのようなブログなど、どうでもいいが、大手マスコミだって情報を届けることができない。
本当に情報を欲している人々にである。
確かに被災地以外の人に被災の状況を伝えることにも意味がある。
しかし本当に必要なのは、被災された方々に必要な情報を届けることだ。
それが本当のマスメディアの仕事だろう。
人間はライオンに遭遇した時と、見たことも聞いたこともない生物に遭遇したときとでは、未知の生物の方により恐怖を感じるそうだ。
そのくらい情報というのは人間の不安を抑えるのに効果がある。
ラジオもテレビの受像機もない避難所に情報を届けるという、真のマスメディアの仕事をした地元新聞社がある。
石巻日日(ひび)新聞だ。
震災翌日の紙面はロール紙にペンで手書きしたものを避難所などに張り出したものだった。
震災後1日も休むことなく発行し続け、手書きからプリンター、古い輪転機と移り変わりながら、避難所に配り続けている。
これぞ本当のジャーナリズムだ!
この奮闘ぶりをワシントンポストが記事にし、それをみた学芸員の依頼で、この↑手書きの壁新聞が、ニューヨークにあるニュースの総合博物館ニュージアムに展示されることになったそうだ。
→ 震災翌日、油性ペンで号外 米で展示へ 石巻日日新聞 朝日新聞
出来ればこの話、日本で先に評価してあげたかった。
石巻日日新聞スタッフの皆さん、地域のためにがんばってください。
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