護衛艦派遣反対論
ソマリア沖の海賊対策として、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」が14日午後、広島県の呉基地を出港した。
遥か一万2千キロ、日本の軍艦がソマリア近海まで行くのは、第一次大戦の第2特務艦隊以来だろう。
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さまざまな困難があると思うが、通商の安全のため、頑張ってほしい。
さて、この件ではサヨク系マスコミなどから、彼らならではの特徴的な反対論がいくつか見受けられた。
他の問題でも同じような論を使っているので、ここで検証してみたい。
例①
琉球新報社説より
国会論議も経ないまま、見切り発車的な自衛隊の海外派遣は、容認できない。拙速というべきだ。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-141707-storytopic-11.html
良く使われる手です。
議論を経ていない、というとき、たいてい彼らはどんな議論がなされてても、もともと同意する気がないので、時間の無駄なだけである。
そんな議論に巻き込まれたら、永遠に護衛艦は派遣できなくなってしまう。
その間も日本の船舶含め、海上の安全は脅かされ続けるのです。
議論が人を救いますか?
例②
北海道新聞社説より
最大の焦点は武器使用基準の緩和である。
従来、海外における自衛隊の武器使用は正当防衛か緊急避難の場合に限られてきた。憲法が禁じる海外での武力行使につながらないよう厳しい枠がはめられていたのだ。
中略
自衛隊が戦後初めて海外で人を殺傷する事態が現実のものとなる。「警察活動」だからといって、平和憲法の理念にかなうと言えるだろうか。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/152974.html
やたらと加害、つまり自衛官が発砲して相手(海賊)が傷つくこと、を主張するが、被害、つまり自衛官が傷つくこと、は考えない。
平和憲法を持ち出すなら、海賊と自衛官、どちらが平和を守ろうとしているのか、少し考えればわかると思うが。
国の方針で、任務に赴く自衛官の安全を考えれば、武器使用基準は緩和されて当然。
例③
琉球新報社説より
武力行使だけがその解決法ではない。内戦状態の続くソマリアへの外交、経済支援も視野に入れるべきだ。国会での徹底した審議を強く求めたい。
武力ではなく日本なりの貢献、聞こえはいいのですが、具体的にどうするのですかね?
1992年4月 国連ソマリア活動、米を中心とする統一タスクフォースが活動開始
1995年3月 国連ソマリア活動が、武装勢力間の抗争、武装勢力の激しい抵抗により完全撤退
外務省HPより http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/somali/data.html
米軍も含む国連他国籍軍ですら逃げ出した内戦状態の国に外交や経済の支援でどうできると?
ほんと世界中がその方法教えてほしいと思ってるよ、知ってるならね(笑)
総じて言えることは、現実を見ていないということ。
軍事についてすべてを否定的にしかとらえられないことと、戦前の視野の狭い国粋主義とは、カードの表裏でしかない。
現在左寄りといわれる朝日新聞や毎日新聞が、戦前戦中、一番戦争を煽っていたように。
教条的な固定観念が国を滅ぼすのだ。
戦前を教訓にするというのなら、現実に則した対応をするのが正しい在り方ではないだろうか?
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