感謝される国、感謝されない国
台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンに対し、各国から支援を行っている。
その支援に対して、フィリピン政府は感謝広告を出した。
それがこれ ↓
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この広告にとある国旗が無いと、かの国が大騒ぎ。
韓国である。
まあ確かにないな(笑)
スマトラの大地震のときも言うだけ言って、結局金は出さなかったらしいから、本当に出してからって思われたんじゃないの(笑)
それはともかくとして、
日本も似たような体験をしたことがある。
1990年に起きた湾岸戦争の時だ。
イラクのサダムフセインがクウェートに侵攻し、それを多国籍軍が排除したこの戦争で、日本は135億ドル(当時の為替レートで1兆8000億円!!)を拠出したが、人的貢献はしなかった、いやできなかった。
自衛隊の海外派兵という意味の分からない論拠が幅を利かせていた当時の日本では、PKO活動すら困難だったのだ。
結果、お金だけの貢献となってしまった日本は、戦後クウェート国会での感謝決議に国名が無く、アメリカの有力紙にクウェート政府が出した広告にもその名が無かったのである。
この時の日本人のショックは相当なものだったと思う。
しかしかの国とは違い、原因追求は自分を責める方に向かった。
「金だけ出して汚れ仕事は他の奴にやらせる奴が感謝されるわけがない」
これが日本人の結論だったように思う。
その反省としてPKO活動が容認され、今は今回のフィリピンに対するように自衛隊の派遣が普通に行われるようになった。
実際なぜ感謝広告に国名が無かったのか?その理由は諸説あるようだが、結果としてこの出来事は、日本を普通の国に一歩近づけた事件だった。
湾岸戦争後、掃海作業のため初めて派遣された日本の掃海艇は、クウェートはもちろん現地の各国部隊からも大歓迎され、その後に発行されたクウェートの記念切手には、日の丸も印刷された。
この派遣にかかった費用は、135億ドルよりはるかに少なかったのは言うまでもない。
感謝される支援・援助とはなにか、少なくとも「してやった」と思っている行為は感謝されないと、心に留めておくべきだろう。かの国も。
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