璧を完うす(へきをまっとうす) 別館

日本人の良き精神、大和魂という璧(宝物)を損なうことなく次の世代へ完うしたい!そんな願いを込めたブログです。

決断できる政治へ

今週、大きな政治的決断が2つあった。 原発の再稼働と、消費税の増税について、民自公の合意だ。 それぞれに賛否はあれど、決断し、形になるところまで持って行った野田総理を高く評価する。 私は、原発の再稼働には賛成だが、消費税の増税には断固反対だ。 それでも、この決断と、困難な状況を排しての実行には、心から賛辞を贈る。 それはなぜか? 決断する事が政治であり、そして、決定する事は、しないよりは数倍勝るからだ。 ルネサンス期の政治思想家、マキャベリはこう言っている。

決断力に欠ける人々が、いかにまじめに協議しようとも、そこから出てくる結論は、常に曖昧で、それ故常に役立たないものである。 又、優柔不断さに劣らず、長時間の討議の末の遅すぎる結論も、同じく有害であることに変わりない。

日本の政治は、長くこういう状態だった。 決断すると言っても、間違った決断では、返って悪くなるではないか、という意見もあろうが、間違った決断でも、決断しないよりはましなのだ。 太平洋戦争前、日本の政治指導層は、アメリカとの和戦を決断できなかった。 どっち付かずのまま、ずるずると交渉を引き延ばされ、結局相手に決められてしまった。 その結果が、あの敗戦である。 戦うにしろ、忍ぶにしろ、その決断が早々に為されていれば、違った結果があったはずである。 決断すると言う事は、責任をとるということでもある。 その決意は、大きな力を産む。 その力が良い結果を生み出す原動力になる。 今回の民自公の合意は、大連立への第一歩になるだろう。 物が決まらないねじれ国会の終焉を強く希望する。 それが日本の為だ。 マキャベリはこうも言っている。

弱い国は常に優柔不断である。

日本は強い国であらねばならない。
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