璧を完うす(へきをまっとうす) 別館

日本人の良き精神、大和魂という璧(宝物)を損なうことなく次の世代へ完うしたい!そんな願いを込めたブログです。

なんのための内閣改造?

改造内閣が発足したわけだが、一体どういう方向性なのか、よくわからない。

 17人の閣僚の内訳は、新任4、横滑り2、留任11。参院で問責決議を受けた官房長官仙谷由人国土交通相馬淵澄夫の両氏と、国家公安委員長岡崎トミ子氏は退任。官房長官には、民主党幹事長代理の枝野幸男氏が起用された。

社会保障・税改革を推進=菅再改造内閣が発足-枝野官房長官ら新任4人 時事通信 退任した3名は、仙石、馬淵の両氏は参院で問責決議、岡崎氏は問責決議を提出された者である。 自民・公明などの野党は問責決議を受けた仙石、馬淵の両氏が辞任しなければ、審議に応じないとしており、それを飲んだ形だ。 新任がわずか4人ということを考えても、ほとんどこのための内閣改造と言っていい。 媚びへつらってまで野党の協力を仰ごうという姿勢なのだろうか。 野党の攻め手をなくす意図かもしれないが。 であれば、なぜ与謝野氏を閣内に起用したのだろう? 与謝野氏は衆議院選、小選挙区民主党の海江田氏に敗れ、比例で復活を果たした人だ。 そんな人を閣僚に任じれば、野党の反発を招くのわかりそうなものだ。 早速、攻撃対象になっている。 参照 与謝野経財相の議員辞職要求 自民・石原幹事長 共同通信 内閣のテーマを「社会保障と税制の一体改革社会保障と税制の一体改革」として、超党派の議論を首相自身が呼び掛けているのに、その責任者に与謝野氏を任じるというのは、ちぐはぐな話だ。 せっかく3人を辞めさせてまで、野党に歩み寄った意味がない。 与謝野氏を用いるなら、閣僚ではなく閣外からにするか、与謝野氏が議員辞職してからにすべきだったろう。 それでも批判はされる。 また、問責決議が通った閣僚は辞めさせられるという前例を作ってしまった。 参院は野党が多数なのだから、極端な話、首相の問責だって通る。 その時どうするつもりなのだろう? あの閣僚の退任はたまたま辞めさせようと思っていた人が問責決議されていただけです、とでもいうのだろうか。 退任させられた3名の資質はともかく、法的拘束力のない問責決議で大臣が辞めさせられる前例は作るべきではなかった。 問責決議も審議拒否も、民主党が野党時代にさんざんやってきたことなのだ。 その“つけ”を今払わされていると言ってもいいだろう。 しかし、本当に大きな“つけ”は国民に回ってくる。 与党も野党も、おのれのメンツや経緯を捨てて、虚心坦懐、国のために働いてほしい。 人気ブログランキング参加中!人気ブログランキングへ FC2ブログランキング参加中!FC2ブログランキングバナー