璧を完うす(へきをまっとうす) 別館

日本人の良き精神、大和魂という璧(宝物)を損なうことなく次の世代へ完うしたい!そんな願いを込めたブログです。

グルジア紛争の怪

以下ロイターより引用
ロシア軍が南オセチアに侵攻、グルジアとの戦闘激化=現地報道 南オセチア  [MEGVREKISI(グルジア) 8日 ロイター] グルジアからの分離独立を主張している南オセアチア自治州のプレスサービスは8日、ウェブサイトで、ロシア軍の戦車が州都ツヒンバリ北部に侵入したことを明らかにした。  ロシア側は、同地域をグルジアが制圧しようとする動きに対応したとしている。西側寄りのサーカシビリ・グルジアの大統領は、グルジアとロシアは戦争状態にあると述べた。  米ホワイトハウスによると、北京オリンピックに出席するために中国を訪れているブッシュ米大統領は「グルジア領土保全」を支援することを約束した。  ホワイトハウスのペリノ報道官は声明で「米国はグルジアの領土保全を支援するとともに、即時の停戦を求める」と述べた。  南オセチア自治州のココイトイ大統領がロシアのインタファックス通信に語ったところによれば、グルジアの攻撃で約1400人が死亡した。  グルジアの安全保障当局高官によれば、ロシア機が首都トビリシ近郊の軍事基地を空爆した。内務省によると、グルジア兵3人が死亡した。
以上引用終わり 第一次世界大戦前、バルカン半島は“火薬庫”なんて呼ばれたが、現代の火薬庫の一つはこのコーカサス地方かもしれない。 多様な民族、大国の利害、歴史的経緯が複雑に絡み合っている。 さてグルジアだが、なぜ紛争になったのか?その理由が釈然としない。 もともとグルジアは独立志向が強い国で、旧ソ連の時代から反露的だった。 ソビエト崩壊後独立したグルジアは欧米に接近し、NATO加盟も視野に入れていた。 そのためロシアとは敵対的関係ではあるのだが、話はそう単純ではない。 グルジアの経済はロシアに依存している部分も多く、単純に反露を叫べばいいわけではない。 サーカシビリ・グルジアの大統領はもちろん引用記事にある通り、西側寄りではあるが、より対露強行派だったオクラシビリ前国防相を解任したりしている。 南オセチアはロシアの自治州、北オセチアと同様、イラン系のオセチア人が多く、北オセチアと合わせてロシアに属することを望んでいる。 形式的には南オセチアグルジア領だが、1992年からロシア軍が駐屯している。 そこに攻撃を仕掛けるメリットはグルジア側にはあまりない。 まず勝ち目がない。頼みとする西側の支持も得られない。 かといってロシアの陰謀とも思えない。 グルジアはアメリカの後援を受けており、地勢的にもイラクの後背地にあるグルジアはアメリカにとって手放せない地だ。 ここに手を出すことは、ロシアにはメリットがない。 となると、政治的求心力が弱まっているサーカシビリ大統領が、国民の支持を集めるため仕掛けたのだろうか? それもサーカシビリ大統領とってリスクが大きすぎる。 アメリカの言うことをきかなくなったサーカシビリ大統領を退陣させるために仕組まれた米露の陰謀というは穿ち過ぎだろうか? 人気ブログランキング参加中! 携帯からはこちら 人気ブログランキング

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