小さなウソが招いた御殿場事件
学生の頃、家に帰るのが遅くなってウソの言い訳をしたことがある人は多いと思います。
でも、そのウソが他人の人生を大きく狂わせるとしたら、あなたはそれでも自分の些細な保身のためにウソをつき続けますか?
御殿場事件というのはそんな事件です。
3/9放送 テレビ朝日「ザ・スクープ・スペシャル」で再度取り上げられていました。
事件の概略は以下の通りです。
・ある少女が家に帰るのが遅くなった理由を少年10人に公園で強姦されたと母親に話し、被害届が出る。
・少女の証言で、ある少年が拘束され、その少年の遊び仲間ということで、計10人が警察に拘束。
・少年たちは自白し起訴される。
・裁判で少年たちは一転し無罪を主張。事件当日(9/16)のアリバイを提出。
・少女が事件当日その時間に別の会社員とデートしていたとこが、少女の携帯通話記録から判明。
これで事件は終わったと思われた…
・少女と警察は実は事件は9/9だったと主張。
・裁判所はこの訴因変更を認める。
・日付のみの変更でその他の証拠(自白)などはそのままで裁判は進行。
・9/9は台風の接近で事件当夜は雨が降っていたが、少女は雨に降られたことも、雨に濡れた記憶もないと証言。
普通に考えて裁判の結果は明らかのはず…だが
一審 静岡地方裁判所沼津支部 懲役2年の実刑
控訴審 東京高裁 懲役1年半の実刑
どういうことだこれ!有り得ないだろう!
自白が強要されたとか色々問題点はあるのだが、どういっても言い逃れできないのが、事件が起こった日の変更についてだ。
事件がいつ起こったかは当然のことながら、裁判にとって最大の重大事。
これの変更をあっさり認める裁判所の判断にも驚きだが、その後の裁判も日付以外のことはそのままで進められている。
ありえない!
当然のことだが少年たちの自白も9/16ということで成り立っているのだ。
日付が変った時点でその自白は証拠能力がないだろう!
そして自白が強要された可能性も濃厚になったと考えるべき。
もう1点は9/9の雨。
検察は周辺施設の降雨計から、ちょうどこの事件が起こった時間は事件現場の公園では雨が降っていない可能性があると主張しているが(今回の放送で取り上げていたポイント)、証拠自体に疑問がある(改ざん?)し、そこの場所だけ降っていないなんて無理がありすぎる。
万が一たまたま現場で雨が降っていなかったとしても、その前は振っている。つまり下は濡れているのだ。
わざわざ雨に濡れた場所で何時間も暴行するだろうか?他の場所も選択できたのに。
詳細な話は ↓ で
「御殿場事件」を忘れるなのサイトで
なんのことはない。普通に見ればわかること。
自己の保身のためにウソの証言をしている少女の話を、同じく自己の保身のために無理矢理つじつま合わせをしている、引っ込みがつかなくなった検察・警察。同じ穴の狢の裁判所。
貴様らの自己保身のために少年たちは高校も中退させられ、大学にも進学できず、就職もままならず、何より貴重な青春の時間をむなしく過ごさなくてはならなくなったのだ!!
まず、最高裁で当たり前の判決を!
そして、少女と検察・警察・裁判所は少年たちに謝罪と賠償を!
これらがなされても失われた時間は返ってこないのだ。
関連記事
断じて許されない冤罪、捏造