璧を完うす(へきをまっとうす) 別館

日本人の良き精神、大和魂という璧(宝物)を損なうことなく次の世代へ完うしたい!そんな願いを込めたブログです。

台湾は中国か?

以下産経ニュースより引用

中国が圧力、台湾出席できず 韓国大統領就任式 2008.2.26 23:34  台湾の黄志芳外交部長(外相)は26日、韓国の李明博大統領の就任式出席のため訪韓した王金平・立法院長(国会議長)と陳唐山・国家安全会議秘書長が中国の圧力で出席を拒まれたとして遺憾の意を表明した。  中央通信によると、王、陳両氏は韓国側の招請を受けて25日の式典前日に訪韓したが、訪韓した中国の唐家●(=王へんに旋)・国務委員が式典ボイコットをほのめかして圧力をかけ韓国政府は最終的に王、陳両氏に出席しないよう求めてきたという。  黄部長は「韓国が中国の圧力に屈服し、そうした決定をしたのは大変、遺憾だ」と語った。(共同)


以上引用終わり 圧力かける中国も、招待しておきながら圧力受けて屈する韓国も失礼千万。 こんな調子じゃ台湾の選手、北京オリンピックに出場できるのか心配だね。 そもそも中国共産党は当然の如く台湾の領有を主張しているわけだが、台湾が中国共産党の統治下にあったことは一度もない。 台湾が中国王朝の統治下に入ったのは清朝(1644-1912)の時からで、この王朝は満州族の王朝。 その後日清戦争で日本に割譲され、日本の敗戦後は中国大陸での共産党との争いに敗れた中国国民党(当時は正統かつ唯一の政権「中華民国」)が逃げ込み、現在に至る。 つまり名目上かつ実質的に、中国と台湾を同時に支配したのは清朝のみ。 満州族の王朝である清時代を持ち出して台湾は中国の一部というのなら、中国も中央アジアもロシアも朝鮮もモンゴルの一部と言えなくもない。 漢民族中華人民共和国は、民族的に見て台湾領有の正当性がなく、民族を考慮に入れず中国ということでみても、むしろ中国国民党(現台湾国民政府)のほうが、名目的には中国と台湾を同時に領有したことがあるので、正当性がある。 実は居丈高に主張できるほど、中国共産党に正当性はないと思う。 将来的には緩やかな連邦制という選択肢もあるかとは思うが、現在は台湾国民の意見を尊重しながら話し合っていくべきではないのか? 威圧することしか芸がないのか。哀れなり。