政府の保身に利用される海保
今回の尖閣衝突事件に端を発する一連の出来事は、政治的な事件か、行政的な事件かと問われれば、殆どの人が政治的だと答えるだろう。
しかし政府は、船長の釈放時に那覇地検の判断ということで、政治的判断ではなく、行政の判断と言う立場をとり、ここまで一貫して表向きはその立場を堅持している。
尖閣ビデオの流失に関しても、政治家の国土交通大臣ではなく、行政官の海上保安庁長官に責任をとらせようとしている。
参照 【海保職員「流出」】海保長官更迭へ 仙谷氏「長官に重い責任」馬淵国交相は「問わない」 産経新聞
その方向性であるならばだ。
海上保安庁が作成した研修用のビデオは、行政上の記録に過ぎず、誰が閲覧しようとも構わないはずだ。
その記録がネット上に流れたからと言って、海上保安庁は日頃からネット上で映像を公開し、広報活動に努めているのだから、それとさして変わらない。
さらに言えば警察が「警察24時」みたいなテレビ番組に映像を提供するのとも、変わらない行為だ。
なのにこれについては、殊更に機密の流失だと宣い、問題視し、捜査にまで及ぶ。
これは問題が政治的であるからに外ならない。
もとより問題は政治的なものである。
それなのに行政を隠れ蓑にして責任を回避した政府の対応がおかしかったのだ。
行政的に処理するのなら、最後までそれを押し通せよ。
政府の都合により、行政の問題にしたり、政治的な問題にしたりする、その卑怯な対応が、海上保安官の人生をも狂わせた。
政治は多くの人間の人生を変える可能性を持っている。
政治活動で国民の運命を変えることも、やむを得ない場合があるのは認める。
その政治の業を飲み込んで、政を行うのが政治家であるべきだ。
しかし今の民主党政権は、綺麗事ばかりを言い連ね、業に背を向け、そのくせ、多大な負担を国民に強いている。
その覚悟の無さ、責任感の薄さは、国を担うものとしてあまりにも酷い。
今回映像をyoutubeにあげた海上保安官の覚悟にもはるかに程遠い。
当たり前だ、ただ保身を考えているだけだから。
ビデオが公開できないのも、中国との関係なんかではなく、自らの失態を覆い隠したいだけ。
そんなに身を守りたければ、政治家なんかやめてしまえばいい。
海上保安官は国境を守るのであって、馬鹿な政治屋を守るためにいるのではない。
恥を知れ!
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