ウイルスのゆりかご=中国
中国が新型インフルエンザの国内侵入に対し、過剰な反応を示している。
カナダ産豚肉も一部輸入禁止=中国 時事通信より
中国、メキシコ便の受け入れ停止 時事通信より
おそらく中国も自国の防疫、衛生の状況が芳しくないことを自覚していて、感染拡大を食い止められないことを恐れているのだろう。
実際中国では、豚がらみだけでも多くの感染症が蔓延してきた。
2005年には豚連鎖球菌
豚連鎖球菌の死者36人に 中国四川省 共同通信より
今回の感染規模は「過去最悪」とされ、人が感染後に死亡するまでの時間が従来より短いことなどから、専門家の間では連鎖球菌以外のウイルスなどが媒介役となった可能性も指摘されている。
このときの患者の症状から、エボラ失血熱ではないか、という説もあった。
2007年には豚生殖器・呼吸器症候群
中国のブタ大量死、原因はウイルス感染症と判明 - 中国 AFPより
ウイルスは1990年代半ばに中国に上陸したが、最近突然変異の兆候を示したという。
地元の農業当局は感染の拡大を防ぐため、死んだブタを水源から離れた地中深くに埋めた。
この感染症は今年の2月にも発生しているようだ。
豚以外でも鳥インフルエンザやSARSなどがこの地域で発生、あるいは拡大してる。
このように不衛生な環境、知識の不足から、いったん発生すれば爆発的に広がり、さらに変異の場も提供してしまうという、いわば“ウイルスのゆりかご”状態と中国南西部はなってしまっている。
今回の新型インフルエンザについても、この中国西南部起源説が唱えられ、
ソース 新型インフルの発生源は中国?中国当局「国のイメージ傷つけるねらい」と反発 AFPより
中国政府は反発している。
しかし、元来こういった環境でしかも情報提供をしない中国が疑われても仕方がない面もある。
ウイルスというのは感染爆発を起こす前に、封じ込めの手を打たないと取り返しのつかないことになりかねない。
国のメンツより国際協調を優先しなければ、ウイルスで国自体が崩壊することだってあり得なくはない。
メキシコとの門戸を閉じる前に、自らの扉をもっと開くべきだろう。
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