璧を完うす(へきをまっとうす) 別館

日本人の良き精神、大和魂という璧(宝物)を損なうことなく次の世代へ完うしたい!そんな願いを込めたブログです。

リーマン破たんと金融工学の幻

以下AFPより引用
グリーンスパンFRB前議長、「米国は世紀に一度の金融危機」 2008年09月15日 21:05 発信地:ワシントンD.C./米国 【9月15日 AFP】アラン・グリーンスパンAlan Greenspan)米連邦準備制度理事会FRB)前議長が13日、米国は「世紀に一度の金融危機」に陥っており、大不況を引き起こす可能性が高いと発言した。  米国の中央銀行にあたるFRBを巧みな手腕で率いたグリーンスパン氏は、現在の米国の経済状況は自らのキャリアで目にしたうちで最悪と評し、回復までにはまだ長い過程がかかり、国内住宅価格への打撃も今後続くだろうと述べた。  米ABCテレビの番組「This Week」に出演したグリーンスパン氏は、現在の状況は「まず第1に、おそらく世紀に一度の類の大事態だという点を認識すべきだ」と強調した。また米国が景気後退を回避する可能性は50%以上あるかと問われ「50%以下だ」と応じた。  グリーンスパン氏は「世紀に一度の種類の金融危機が、グローバルな実体経済に甚大な影響をもたらさずに起こりうるとは信じがたい。それが今後生じる事態だと思う」と述べた。  また、破産法申請を決定した米証券大手リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)の資産売却先交渉が進まない中、大規模な金融機関の破たんはさらに続くだろうとグリーンスパン氏は予測した上で、「それ自体を問題とする必要はないが、その処理方法、清算方法が問題。実際、すべての金融機関を保護しようとすべきではない」と忠告した。(c)AFP
以上引用終わり 製造業をものを生み出す実業とするなら、金融業は何も生み出さない虚業といえる。 善し悪しではなく。 “虚”はあくまで“虚”であり、“実”にはなりえない。 学問というものは“実”、あるいは“実”につながるものであるもので、どこまでいっても“虚”にしかならないものは哲学や宗教学など物事の根源を追及するもの(虚学)のみである。 1997年のノーベル経済学賞をロバート・マートンマイロン・ショールズが受賞したとき、非常に奇異な感じがした。 彼らはいわゆる「金融工学」という“虚学”で経済学賞を受賞したからだ。 この前後から、金融工学は様々な金融商品を生み出し、“虚”から“虚”を拡大生産し続けた。 しかし、結局幻は幻、どんなにたくさん積み重ねても実体にはなりえない。 幻を巧みにコントロールし、アメリカ経済をある意味だまし続けたグリーンスパン氏は、夢から覚めたアメリカに何を思うのか? 夢が長ければ長いほど、現実はよりシビアになる。 日本人はそのことを身にしみてよく知っている。 だからというわけではないのかもしれないが、金融商品は日本ではまだあまり発展していなかった。 そのため日本は、アメリカはもちろんEUや中国などよりも明らかに傷が小さい。 次は実業に力をためた日本の時代だ。 人気ブログランキング参加中!人気ブログランキングバナー小

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