中日ドラゴンズの日本一と山井投手の浪漫
中日ドラゴンズが日本一になった。
関係者の皆さん、ファンの皆さん本当におめでとうございます。
ポストシーズンに入ってからは非常に強かった。
うまくピークを持ってきた調整と集中力は感嘆に値します。
さて、日本一を決めた最後のゲーム、完全試合を続けていた山井投手の降板についてさまざまな意見が出ているようだ。
私は基本的に勝利を最優先すべきであると思っている。
西部黄金時代の頃、森監督の采配が面白くないとか批判されていたことがあったが、くだらないと思っていた。
ファンにとってチームの勝利が最優先であるのは間違いない。
どんなにおもしろい采配しても勝たなきゃファンはおもしろくないのである。
当時暗黒時代を彷徨っていた阪神ファンにとってはまさに実感だった。何でもいいから勝ってくれというのが…
あの場面で勝利を優先するなら、当然岩瀬投手だろう。
山井投手は7回あたりからいい当たりをされることが多くなってきていたし。
それでも交代するのは恐るべき信念と意志の力を要したのではないか。あるいはこれまでの経験で身に着けていたのだろうか、その力を。
いずれにしても、落合監督というのは大した監督だと思う。
山井投手の気持ち、状態、岩瀬投手の気持ち、相手の打順、さまざまな状況を分析し、ファンの気持ち、日本一、逆転、流れが変わる、ナゴヤで決めたい、うまくいかなかった時の自分への批判、等の雑念(こう書くと語弊があるが、勝負とは関係ないという意味で)を打ち捨てて交代を選択したのだから。
その凄みは責を一身に受ける覚悟からきている。
政治家にしたいくらいだ。
ただ、ただ、もう一生見れない可能性が高いシリーズでの完全試合は見たかった。
わがままですが…