璧を完うす(へきをまっとうす) 別館

日本人の良き精神、大和魂という璧(宝物)を損なうことなく次の世代へ完うしたい!そんな願いを込めたブログです。

大人の条件

昨今の日本の大人は、未熟というか未発達というか、情けないと感じることが多い。 法律的には二十歳を超えると“大人”となりますが、ニュースにもなる成人式の様子を見ても、精神的に大人になったとは言いがたい人が見受けられます。 もちろん人によりけりですし、自分が二十歳の頃を思い返してみても恥ずかしい限りですが、全体に占める大人じゃない大人の割合が増え続けていると感じます。 では、精神的にはどうなったら大人なのか。私なりの見解を書いてみたいと思います。 1.自分に対する批判・意見を受け止めることができる。 昔は他人の子でも叱ってくれる頑固親父がいたりしたのですが、今はいませんね。そして親も甘い。叱らない。先生も叱らないというか叱れない。 子供の頃に何度も叱られて(感情的になって怒ることとは違います。)、むかっ腹立てながらも、相手が正しいのでしぶしぶ受け入れる、の繰り返しで成長していったのですが、そういった経験を経ずに年齢を重ねてしまうので、成人して社会に出て、上司などから叱られても受け入れらない。自分への攻撃と受け止めてしまう人が多いですね。 2.自分にとって都合の悪い現実も見つめられる。 古代ローマ時代の英雄カエサルの言葉「人間は自分の見たい現実しか見ない生き物である。 」を読んだときに私は、はたとひざを打ちました。まさに至言。 自分にとって都合の悪い、目を背けたい現実から目をそらすことなく、きっちり受け止め対処するのが大人です。 3.いいわけをしない 人には失敗は付き物ですし、やむ得ない部分もあるのですが、失敗したときに「あのときはこうこうこで…」「こうこうこういうわけで…」などと弁解に終始する人がいます。 これは自分のことをわかって欲しいという気持ちの表れで、そういう気持ちはわかりますが、ここはぐっと我慢しなければいけません。失敗には謝罪で十分です。理由を聞かれたら答えれば良い訳で…  自分のことをわかって欲しければ普段からの行動を気をつけて、態度・姿勢で理解してもらうことが大人の分別です。 ちなみに、失敗するしないと関係なく、自分自身のことを、相手には全く関係ないことや理解できるはずのないことまで、長々と説明する人がいますが、相手の立場を考えない自慰行為ですね。 大人の質が下がり、質の下がった大人が、子供育てる。この繰り返しは、亡国の道です。 この悪循環を断ち切らなければなりません。